JAICは、生活と医療、市民と専門職、有益な情報と生き方の模索がリンクする場を提供する仕組みとしての「統合ケアモデル/ICM (the Integrated Care Model)」を社会に実現することを目指し、エンド・オブ・ライフケア、継続看護マネジメントなどの学術的研究を基礎に、次の3つのことに取り組んでいきます。
1. 生活と医療を統合する地域ケアにおける仕組み/ICM(The Integrated Care Model)に関する情報の集積と発信事業
1)市民および専門職のための訪問看護に関するエビデンスのデータベースの作成
2)介護者やケアを受ける人にとって必要にして的確な情報を提供するデータベースの作成
2. 専門職および市民を対象とした教育普及事業
1) 専門職を対象とする教育普及
生活と医療を統合したケアを地域医療現場で実現していくために、「その人の生活を基盤にした医療のあり方」や「その人らしさ:尊厳ある生き方、個別性の重視」とは何かを考え、変化する地域社会や病状に合わせて必要なケアを提供し、必要なリソースをつなげ、新しく創りだし現場を変えていくための人材育成を図る。
① エンド・オブ・ライフケア・ファシリテータ養成講座
② 継続教育マネジメント・セミナーの開催
2) 市民を対象とする教育普及
地域社会の人々が「お任せ医療」ではなく、主体的に自身の生活と治療について考え選択できること、また生活を共にしてきた人との繋がりを創り出していくことができること、そして、こうした生き方を話すこと・聞くこと・理解し合うことを大切とする文化を醸成することを目指した市民講座の開催。
① 自分らしい生き方についての語り合い
② 対話を促進するコミュニケーター養成講座
3. 研究事業
生活と医療を統合したケアの提供体制のモデル開発を目的とする。
1) 患者中心に考える:患者中心のアウトカムの指標開発
2) 時間や場を超えてケアをつなげ支える、日本社会に適合した生活と医療を統合したケアモデルの開発
3) 多様な臨床領域で生活と医療を統合する、日本社会に適合した生活と医療を統合したケアモデルのエビデンスの構築
4) 専門職が実践と研究と教育を統合して実践者として成長するための知のリンケージをシステム化
(2018.4.17)